便秘(お腹が張る、腹部膨満感)

快便なのにお腹が
張るのはなぜ?

「柔らかい便が毎日出るけどお腹が張る」といった悩みを患者様から聞くことがあります。便秘の時にお腹が張るということは一般的に知られていますが、便秘以外でもお腹の張りは起きます。
こちらはただの張りではなく、がんや過敏性症候群など何かしらを患っていることもあるため、少しでも気になる方はなるべく早めにお問いわせください。

快便でお腹が張っている場合に考えられる疾患

柔らかい便が出るけどお腹が張る場合は、次のような疾患が考えられます。
ちなみに、疾患以外にも無意識のうちに空気を飲み込む呑気症や腸内フローラバランスの乱れ、月経前症候群、妊娠などの可能性もあります。

過敏性腸症候群

ストレスが原因となって腸の働きが低下し、お腹の張りや腹痛、便秘、下痢を発症します。

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大腸がん

食道の粘膜に発生するがんであり、過度な喫煙や飲酒が主な原因となります。
のどのつまりや食道の違和感、痛み、胸や背中の痛み、声が枯れる、体重が一気に落ちる、下血などが症状として挙げられます。

急性胃腸炎

胃腸の粘膜が急激に炎症を起こす状態であり、ウイルスや細菌への感染、薬の副作用などが原因となることがあります。
具体的な症状として腹痛、吐き気、嘔吐、下痢、お腹の張り、発熱、食欲不振が挙げられます。

機能性ディスペプシア

血液検査や内視鏡検査などでは異常がないものの、胃もたれや胸やけ、みぞおちの痛み、お腹の張り、早期飽満感、胃の灼熱感などの症状があらわれる状態です。生活習慣の乱れやストレス、胃の働きの低下、過剰な胃酸の分泌などが原因と考えられています。

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卵巣腫瘍

卵巣に発生する腫瘍の総称であり、卵巣がんなどの悪性のものと、チョコレート嚢胞など良性のものがあります。
初期には自覚症状がほとんどないものの、進行するにつれてお腹の張りや痛み、腰痛、頻尿、便秘などを等の症状があらわれます。腫瘍が大きくなると皮膚の上から触っても分かる程になります。

上腸間膜動脈症候群

小腸と十二指腸の繋ぎ目にある血管を上腸間膜動脈と言います。著しい体重減少などによって脂肪が減少し、十二指腸が圧迫されることにより発症し、食後の胃もたれやお腹の張り、腹痛などを引き起こします。

お腹の張りの解消方法

お腹の張りが、病気や妊娠以外の原因で起きている場合は、次の方法で改善されることがあります。
これらの方法で改善されない場合は、一度検査が必要ですので当院までご連絡ください。

栄養バランスの取れた
適切な量の食事

食べ過ぎはお腹の張りに繋がるため、腹八分目を常に意識して食事をしましょう。 栄養バランスに気をつけると腸内環境が整い、お腹の張りが解消されることがあります。

規則正しい生活と
ストレスの解消

不規則な生活やストレスは自律神経のバランスを乱すため、胃腸の働きの低下を招き、便秘やガス溜まりへと繋がります。
そのため、規則正しい生活とストレスの解消はお腹の張りの改善に有効です。

マッサージやストレッチ

下腹部をマッサージすると、張りが和らぐことがあります。手のひらを「の」の字を描くように滑らせて優しくマッサージします。
過度に圧迫する必要はありません。他にも、腰を捻るストレッチや骨盤を回したりすることでお腹の張りが和らぐこともあります。

お腹の張りが心配な方は
当院までご相談ください

便通の調子が良くてもお腹が張る場合は様々な原因が考えられます。例えば、急性胃腸炎、過敏性腸症候群、大腸がんなどの疾患によって起こっている場合もあります。疾患が原因となっている場合は、検査と治療が必要ですので、早めに当院へお問い合わせください。
当院では、消化器・内視鏡の専門医である院長が診察から治療まで担当し、必要に応じて大腸カメラ検査などを行うこともできます。まずはお気軽にご相談ください。

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